78円の命

ファンタ

2017年03月25日 20:41

2012年、当時小学6年生だった谷山千華さん(愛知県・豊橋市)が
動物の殺処分について綴った作文
この作文が話題となり、様々な団体が
動物愛護活動として取り上げました。
また、彼女が書いた作文が、絵本にもなり、
たくさんの子供たちに、「命の大切さ」を伝えました。
今日の新聞では、文部省が道徳の教科書にも取り上げる。
という記事も掲載されていましたね。
本当に素晴らしいことですね。

しかし、この78円というのは・・・。
あくまで私の個人的な試算ですが、
この数字の中には、そこにかかるそこで働く人の
人件費施設運営経費などは
含まれていないかもしれません。
そういうものを入れると、もう少し高くなるかもしれませんね。
そしてもう一つ。
これは彼女が小学校6年生の頃書いた作文で、
4〜5年前の数字
実は、平成のペットブームのピーク時に比べると、
殺処分は1/10以下まで減っています。
一度に多数の処分をすることは、さらに経費が削減され、78円よりさらに安くなる計算にもなりますね・・・。

彼女が言いたかったこと。
それは、「命の重さ、大切さ」
ペットを捨てる人
それは、最後まで面倒をみたくない
かかる経費をも払いたくない。
そんな想いで、安易に捨ててしまうのかもしれません。

ペットを飼い始めたら・・・
最低でも、餌代、診療費など、最低でも犬なら
年間5〜6万円程度は必ずかかります。
それが12年ほど生きたとしたら、
60万〜70万円ほどかかります。
(あくまで単純計算です。治療によっては、
ウン百万円かかることも。)

手がかかるから。めんどくさいから。可愛くないから。
思っていたペットじゃないから。引っ越すから。
そして、お金がかかるから・・。

そもそも・・・。
命はお金とは変えられない。
まして78円だなんて!

命を守るのは私が考えるほど簡単なことではない。かわいいと思うだけでは動物は育てられない。
生き物を飼うということは1つの命にきちんと責任を持つことだ。
おもちゃのように捨ててはいけない。
だから、ちゃんと最期まで育ててやれるという自信がなければ飼ってはいけない事を学んだ。

(78円の命より)

彼女が書いた作文の載った、
道徳の教科書を読んだ子供達の未来に期待したいです。